トロ・ロッソ: 2009年2月アーカイブ

【ソース】
F1キンダーガーテン:マテシッツ、ボーデの起用に満足
当ブログ:TCM2008 生録 No.09 「ブルデーに『なぁに甘いこと言ってんだよ』」

レッドブル・グループのトップであるマテシッツが、トロ・ロッソの最後のシートにブルデーを得欄た事について、以下の通りコメントしたそうです。

「ボーデを起用したことを満足している。琢磨はテストでいい結果を出していたが、ボーデとはチームでの経験に1年の差があった。ボーデは昨年、何度かいいレースをしていたし、予選ではなかなかいい仕事をしてくれている」

ここで気になるのは、琢磨とブルデーとの間には、「チームでの経験に1年の差があった」とした下り。でも、この時期まで引っ張るまでもなく、琢磨が昨年までにレッドブル/トロ・ロッソの車を駆ったことがないのは周知の事実であり、ブルデーが昨年のトロ・ロッソ正ドライバーを務めていた事もまた、周知の事実なわけです。今更、チームでの経験年数を引き合いに出すのは間違ってませんか?

私には、持参金レースを隠れ蓑にするための言い訳にしか聞こえません。

仮にチーム経験の差を真に受けるなら、琢磨がトロ・ロッソのテストにおいて「遠慮」していた部分を持ち出さずには居られません。

TCM2008において琢磨は、以下のように述べていました。

「今回のトロロッソのテストをするにあたって、すべてのマニュファクチャとチームをリスペクトしなきゃいけないので。直接比較はしないんですね。それは、僕はするべきじゃないと思うし、チームも言ってきた。
僕が契約した暁には、事情聴衆が始まると思うんですけど。基本的には他チームの機密事項は流さないというのは鉄則なんですね。今回のテストに関しても、僕は必要最低限の情報というかスペックしかしか聞いていない。具体的には、数字で話さないんですね。例えばセットアップやるのでも、重量配分が何パーセントだからここからどういう風に動かそうとかいうときにね。範囲がここら辺のここら辺にいるとかね。そういう言い方でやっていくしかない。もちろん、柔らかくしたい、硬くしたい、とかっていう相対的なことは言えるけど、具体的に何パーセントレート上げてとかは言わない。
ちょっと真面目な話になってきているけど。やりずらいところでもあるし、でも逆にそういう中でチームはどういう風に車を進めていくのか。僕が本当純粋に入れポンの知識なく、純粋に車から感じなきゃいけない。それは当たり前のことなんだけど、それができたのがちょっと楽しかったかな。自分もやっぱりそれに対して説明をして、こういうことをしたらどうだろうか?ってチームにに言うと、「じゃぁちょっと待って」ってデータを調べてきて「じゃぁやってみよう」っていうかね。そういう連携プレイというか作業で今回のテストもやってきたんですね。」

つまり、数字でセットアップを煮詰められず、肌で感じる感覚でセットアップをせざるを得ない、という状況が琢磨サイドにはあったわけです。プロドライバーとしての意識がそうさせたわけですが、ここで遠慮せずにデジタルにセッティングを詰めていったら、つまりブルデーと対等のコンディションでセットアップを煮詰められて行ったら、どうなっていたのでしょうか?

プロ意識で臨む琢磨の感性には強く共感しつつも、ブエミやブルデーとの間のこの歴然としたテストコンディションの差が世論にきちんと伝わっていないのでは?とも思われ、その点が非常に歯がゆい部分です。イタリア人の気質というものは良く解りませんが、もしや、あの場面で琢磨は遠慮すべきではなかったのでは?とも思ったりもします。

ブルデーに決まってしまったものは仕方ありませんが、琢磨が不当評価されるような風潮だけは、許す事が出来ない自分がいます。

本当に、本当に悲しいニュースが飛び込んできました。

トロ・ロッソが、ブエミに続く2人目のドライバーとして、ブルデーを起用することを発表しました。

そして、佐藤琢磨公式サイトwww.takumasato.com では、琢磨のレーシング人生を一貫して支え続けているアンドリュー・ギルバート-スコット氏の声明文が掲載されました。

アンドリュー・ギルバート-スコットの声明文

2009.2.6

スクデリア・トロロッソが2009年のレースドライバーとして佐藤琢磨を選ばなかったことにひどく落胆しています。
参加した3回のテストを通じ、琢磨は類い稀なスピードと献身振りを示し、速いドライバーであることを充分に証明したと私は信じています。
チームの財政を支えるため、彼らが多額の資金を持ち込めるドライバーを起用する必要があったことは広く知られているとおりでした。我々は懸命に努力し、チームのサポートについて数多くのスポンサーと交渉を進めてきましたが、残念ながらシートを獲得するには充分といえなかったようです。
これまでと変わらず支援し続けて下さっているスポンサーの皆様や新規のスポンサーの皆様、そしてたくさんの琢磨ファンの皆様には、琢磨がレースシートを獲得できるよう様々な面でご尽力くださったことに心より感謝申し上げます。
今後、我々は新たな可能性を探ることになります。
琢磨は次のようにコメントしています。
「自分自身の未来がどうなるかは現時点ではまだわかりませんが、次にどのようなステップを選ぶべきか、今後マネジャーとともに検討していくことになります。いずれにしても、僕のF1での活動が終わったとは到底思うことができず、まだ多くのことができると信じています。トップレベルのモータースポーツで今後も活動する決意でいますし、可能性がある限り、F1への復帰を最優先して行動していくつもりです。
いつも熱心に僕を応援してくれるすべての皆さんに心からお礼の言葉を申し上げます。これまで皆さんとの間に築いてきた素晴らしい関係はこれからも忘れることがないでしょうし、このご恩をいつかお返ししたいと思っています」

琢磨と、琢磨を支えてきたアンドリュー。そして、私を含む世界中の琢磨ファンにとって、悪夢の日になってしまいました。琢磨とアンドリューが次なる可能性をどこに見出し探っていくのか、今時点では知る由もありません。ホンダ後継チームか、はたまたここ数日ネット記事で騒がれているアメリカの新参F1チームか。はたまた、他のF1チームのサードドライバーやテストドライバーを選択するのか。もしくは、別カテゴリーの道を選択するのか。

佐藤琢磨、32歳。F1で輝ける猶予は、残念ながら潤沢とは言えません。彼がどの道を選択すれど、私は応援し続けます。

それにしても・・・・この空虚感・・・・・

ブルデーが、来週のヘレスで2日間のトロ・ロッソテストに参加しドライブするとの報道が入ってきました。

ボーデ、来週トロ・ロッソをテスト

しかも、この情報源は、トロ・ロッソのスポークスマンだそう。このスポークスマンによれば、ドライバーは間もなく発表されるだろうとのこと。

冷静に分析して、極めて琢磨にとって厳しいシチュエーションと言わざる得ない雰囲気になってきました。

ムムム。ここで我々ができることは何かないのか?指をくわえて待っているしかないのか?

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